今回は神戸市灘区のお客様よりキッチンの下から水漏れしているとのご依頼です。
現場は一戸建て築３５年のお宅です。蛇口が壁付の蛇口でしたので、見てすぐ排水がオーバーフローしキッチン下から出てきているのだろうという感じがしました。
キッチン下を確認すると、やはり排水がオーバーフローし溢れています．．．排水管内での詰まりのようです。とりあえず、溢れた排水を雑巾を使って出来るだけ拭き取ります。
お客様は水道管が破損し水漏れしたのだと思っていたようなので、排水管が詰まり溢れてきていることをご説明し、屋外の排水マスを確認しに行きます。
屋外の排水マスを確認すると凄いことになっています。大量の油脂が固まって排水管を塞いでいます。今まで掃除などはしたことないようで、かなりひどい状態です。管内にもかなり油脂が溜まっているでしょう。トラップ桝は流れてくる油をためる為に設置されているので定期的に掃除しなければいけないんですが、ほとんどの人が知らないので、ひどくなってからご依頼来ることが多いです。
この状態になってしまうと排水管内にも油脂の塊がある為、高圧洗浄機を使い管内と排水マスの清掃しないと改善しないので、状況をお客様にご説明し早速作業していきます。
高圧洗浄機を設置し管内を清掃していくと、洗剤のせいでしょうか．．．泡だらけに。油脂の塊もどんどん出てきます。３５年分の垢みたいなものですね．．．しっかり洗浄していきましょう。この排水マスは排水管でトラップを作っているので余計油がたまってしまいます。昔の作りなんで仕方ないところはあるのですが。この作りだとご自身で清掃するのが難しいかもしれません。
洗浄してすればするほど油脂が出てきます。
いつもよりは時間がかかってしまいましたが、出てくる水が綺麗になってきました。キッチンから水を流してみるとしっかりと流れてくるようになったので、とりあえずは貫通しているみたいです。排水できるようになったので、キッチンからお湯を流し続け、さらに洗浄していきます。お湯を流しながら洗浄すると油脂が取れやすくなり、よりきれいに洗浄できます。
途中で洗管ホースが入らなくなったので、大きい油脂が剥がれてきたのかもしれません。そこを重点的に洗浄すると大きな塊がゴロゴロ出てきました。流れるようになっても管内には油脂の塊が結構残っています．．．しっかり洗浄していきます。
しばらく洗浄すると洗管ホースもスムーズに入るようになってきたので、おおよその油脂は洗浄できたと思います。
キッチンからシンクに貯めた水を一気に流しても問題なく流れるまでに改善してます。
洗浄後の排水マスです。
初めの写真と見比べると汚れていたのがよくわかります。
出てきた油脂の塊です。細かくなったものはそのまま流してしまいますが、大きい塊は取り除きます。１５ℓのバケツに８割ほどの量です．．．
かなりの量が溜まっていました。これで問題なくキッチンを使うことが出来るようになったのですが、作業中に気になる点がありました。
排水などの確認をしていた際に、排水ホースがかなり劣化しており柔軟性もなくなっているので、ちょっとしたことで破損しそうです。防臭処理をしておらず差しっぱなしの状態です。お客様に聞くと３５年間変えたことがないようなので交換することを提案させて頂くと「すぐにできるんですか？」と．．．もちろんです。
ある程度の材料は常備車に在庫しているので、すぐに交換しました。防臭キャップで防臭処理もしましたので臭いも虫も上がってこなくなるので安心してご使用して頂けると思います。
今回は高圧洗浄による排水管通管作業のご紹介でした。
