今回は西宮市上甲子園のお客様より家全体の排水の流れが悪いので見てほしいとのご依頼です。
こういったご依頼の場合は十中八九、屋外の排水マスが原因ですが今回はどうでしょうか?
現場に着くと、とりあえず宅内から水回りの位置関係と排水の状況を確認しながら、お客様に状況もお聞きくと「昨日の夜、お風呂に入っていると排水が流れなくなってほかの所も同時に流れが悪くなった」みたいです。
なるほど...生活の雑排水がすべて繋がっているのかもしれません。水回りの位置関係も確認できたので屋外の排水マスを確認しに行きます。
水回りが集まっていた家の裏側に回って排水マスをさがします。お風呂などが流れてきていそうな排水マスがあったのでふたを開けてみると・・・
えらいことになっています...木の根が排水マスの中にぎっしり生えてしまっています。間違いなくこれが原因ですね。根っこが生えてしまうとフィルターのようになり、汚れがこびりつき流れなくなってしまいます。しかも汚水には栄養も豊富で水にも困らない為、成長も早くなります。庭に植物が多いご家庭は、一度排水マスを確認してみてください。古いお宅だと結構な確率で排水マス内に根っこが生えていると思います。早いと10年以内でも、ぎっしり生えているお宅もありました。昔、アスファルトなどから生えてきている大根などがニュースにもなっていましたが植物の生命力はすごいです。
よく見るとかなり太い根っこもあります。とりあえずは根っこを取り除き排水マスを清掃していきます。
ある程度の根っこは手で取れますが、のこぎりを使わないと取れないくらい太いものもあります。
清掃後の写真です。
排水マスの側面から根っこが入り込んでいるのが分かります。このマスは積み重ねて作られているので、その少しの隙間から入り込んできたようです。
各場所から排水を確認するとしっかりと流れるようにはなりました。
お客様に取った根っこを見てもらうと「こんなに生えてくるものなんですか?」と、驚かれていました。「今後は大丈夫ですか?」との事なんですが、「間違いなく生えてくるので時々確認して取り除くようにしてください」と、お伝えしたのですが「どうにかなりませんか?」と、かなり心配のようです。
今後、生えてこないようにするには排水マスの交換するしか方法がないことを、お伝えすると「しっかり直したいのでお願いします」と、排水マスの交換依頼も受けましたので翌日施工させて頂きました。
まず、掘り返して既設の排水マスを撤去します。
新しい排水マスしっかり水平を取りながら設置し、それぞれの配管を接続していきます。
排水マスの配管を立ち上げ蓋を取り付け、埋め戻していきます。
最後に排水の確認をして作業終了です。今回は小口径マスにすることで、それぞれの配管と排水マスを接着し接続するので。今後根っこが生えてくるリスクが、かなり軽減できると思います。
下水の詰まりなどは、今回のような木の根が原因のことも多いです。今回のような塩ビ桝やコンクリート桝などは劣化により隙間が出来てしまったり、配管との接続部に穴が空いてしまい根っこが入り込んでくることが多いです。コンクリート桝の耐用年数は状況によりますが20-30年位です。普段、気にすることもない場所なのでトラブルが起こってから気付いて大変なことになっていることが多いのです。一度、確認してご自身で出来るメンテナンス(根っこを取り除いたり、清掃したり)をすることで、避けれるトラブルもあります。
一度、確認してみてはいかかがでしょうか?
今回は排水マスの交換作業のご紹介でした。