今回は西宮市津門呉羽町の店舗様より、トイレが詰まって流れないとのご依頼です。
トイレの詰まりは、ほとんどの場合トイレットペーパーの使いすぎや汚物が原因なので、ローポンプ作業で簡単に改善します。ただ店舗の場合は、不特定多数の方が使用するので、詰まった状況も分からないので異物が出てきたりなどする場合が多いです。今回もそんな一例のご紹介です。
現場に着き一度排水してみると引き込みが悪い状態ですね・・・店員さんもラバーカップで頑張ったようですが、改善しない様です。隣にもトイレがあるのですが、そちらは問題ないようなので、下水など排水管の詰まりではなく、このトイレ単独の詰まりは間違いないようです。
詰まった状況は、やはり分からないようなので、とりあえずはローポンプで作業していきます。
作業してみると、あまり詰まっている感触がないですね・・・試しにトイレットペーパーを流してみましたが、便器内に残ってしまいます。もう一度ローポンプで作業してみますが、感触はかわらないですね。
こういった場合は便器内に異物が詰まっていることが多いです・・・今回もそんな感じがします。
店員さんに状況をお伝えし、便器を外して確認したいと思います。
今回の便器ですが、昔のTOTOのトイレで、タンクと便器が一体になっており、かなり重たい物になります。しかも床がタイルなので、少し当ててしまうだけで便器が破損する恐れがあるので、かなり気を使います。あまり外したくないトイレの一つですね・・・とはいえ外さないと確認できないので気を付けながら作業していきます。
外しましたがやはり重いです・・・。すぐにフランジ部を確認しましたがそちらには異常がないのです。フランジ部に詰まっていたら楽だったのですが、異常がないので便器の裏から便器内を確認しないといけなくなりました。重いですしぶつけてしまいそうで、かなり怖いですね。
気を付けながら便器を持ち上げ確認すると・・・何か黒いものが見えます。何でしょうか？
道具を使い慎重に取り除くと、携帯電話です。これが流れを邪魔していたんですね。
携帯電話・・・落としたお客さんはあきらめてそのまま帰ってしまったのでしょうか？それとも落としてしまったことにも気付いていないのか？後々、無くなっている事には気づくはずなので、落とした場所も分からなくなったのか・・・真相は分かりませんが、これで詰まりは改善します。
店員さんにも携帯が詰まっていたことを告げ、一応落とし物として保管していただくことになりました。今までいろんなものを便器から取り除いていますが、携帯などは多いものになりますね。以前同じように店舗の詰まりで異物が流れていた時があるのですが、その時はベルトのバックルでした。
後は、便器を戻していくだけなのですが、戻す方が気を使います・・・。ガスケットも再利用は難しそうなので交換しておきました。
設置後、排水の流れや水漏れを確認して作業終了です。
今回は便器脱着作業のご紹介でした。
