今回は三田市加茂のお客様より、漏水調査のご依頼です。
水道局から水道料金がいきなり高くなっているとお知らせがきたようで、水道メーターを確認すると何も使っていないのに、パイロットが動いていたのでご依頼いただいたようです。
水道料金がいつもより８０００円くらい高くなっているようで、結構漏れているかもしれません。初めに水道メーターを確認すると、やはりパイロットが動いているのでどこからか漏れています。お客様もご自身で蛇口などを確認したが漏れていないとの事ですが、一応確認します。
一番気付きにくいのがトイレのタンクです。タンク内で水漏れしていると、中々気付かない場合が多く漏水調査のご依頼でトイレの水漏れが原因だったことが結構あります。ただ、今回はトイレも漏れていませんし、目視と聴診器で各設備を確認しましたが問題なさそうです。
最近、屋外でよく濡れている場所や気になることなどないかお聞きすると「特にどこかが濡れているなどはないが、一か所、気になる場所がある」との事で、案内してもらうと屋外の階段の踊り場部分です。
水道局からお知らせが来た時に、屋外も色々確認したようでここから水の音がすることに気付き、近くの水道業者に見てもらったようですが、問題ないと帰られたようです。漏水しているのに問題ないと帰る業者がいるのがビックリです。
踊り場のひび割れている部分に耳を当てると、確かにシューシューなっているのが分かりました。確かにこの辺りで水漏れを起こしているのは確かなようなので、この部分を掘り起こして確認してみます。
まず、元栓で水を止めコンクリートをある程度斫って土を掘り起こしていくと水道管が出てきました。
見た感じでは分からないですがこの辺で漏れているのは確かなので一度通水し確認してみます。
通水すると給水管のエルボ(９０度に曲がっている部分)から水が噴水のように噴き出してきました。漏水箇所が確認できたので水を止め給水管を修理していきます。
作業スペースを確保するためにもう少し広い範囲を掘り起こしていくのですが、手すりの基礎部分に給水管が入り込んでいるので斫るのがかなり難しいです。無理にやっていまい給水管を傷つけてしまうと、もっと奥まで掘り起こさなければいけなくなり作業が困難になってしまいそうなので、ギリギリ作業できるくらいにまで、給水管を傷つけないように慎重に斫っていきます。何とか作業できるくらいまで掘り起こせたので、漏水していたエルボ部分を撤去します。作業スペースがあまりなく同じように接続するのは難しいので迂回するように給水管を作り替えます。
古い給水管を撤去し分かったのですが、エルボ部分が９０度より広がっていたので負担がかなりかかっていたようです。そのためにヒビが入ってしまったのでしょう。あたらしく修理した場所は迂回しているのでそのへんの負担も軽減できそうです。
塩ビの給水管は接着剤を使い接続するので、しっかり乾くまで少しの間置いておきます。季節や給水管のサイズにもよりますが一般のご家庭に使われているものなら１０～１５分くらいでしょうか．．．その位で接着するとおもいます。
乾かした後、通水し漏れがないか確認し水道メーターも漏水が改善しているか見てみると、しっかりパイロットが止まっていました。問題ないようです。
後は掘り起こしたものを埋め戻し作業終了です。
お客様が水の音に気付いていて漏水個所の特定が早くできたので助かりました。
今回は給水管修理のご紹介でした。
