今回は兵庫県宝塚市小林のお客様より、洗面所の蛇口から水漏れいているとのご依頼を受け急行しました。
TOTOの洗面台です。シャワーホースは収納されないタイプの蛇口ですね。
シャワーヘッドから結構な量が漏れています。
お客様に状況をお聞きすると「今日突然止まらなくなってしまった・・・漏れだしたのはもう少し前だったがレバーを左右に動かすとどこかでは止まっていたが、全く止まらなくなってしまった。」との事です。 レバーをどちらかに動かすと漏れていた水が止まることがシングルレバーのカートリッジが悪くなった時によくありますね・・・。
シングルレバーの吐水口やレバー部の水漏れはすべてカートリッジの劣化で起きます。TOTO製になるので、よく使われている【THY582N】だと思いますが、蛇口の型番からしっかり調べてみます。
シールは剥がれかけていますがTL385と確認できました・・・調べてみると、やはり【THY582N】が使われているようです。どこのメーカーでもよく使われている部品は車に用意しているので、すぐに対応することは出来ます。
状況をお客様にお伝えし、作業見積りを確認してもらうとご依頼頂きましたので早速交換していきます。
カートリッジを交換する際は、まずはレバーを取り外していきます。カートリッジにはめ込んであるだけの物やビスで固定している物などがありますが、今回ははめ込んであるだけのものでしたので、引っ張ると取れます。ただ、古い場合は固着している時もありますので、あまり無理に引き抜こうとするとレバーなどが破損すると時もありますので注意は必要になります。
レバーを取り外すとこんな感じになっています。
白い歯車のようなものが袋ナットのストッパーになっています。ですので、ストーパーを先に外してカートリッジを固定している袋ナットを取り外していきます。ストッパーは左側に隙間が作られているので、そこから外していきます。
このストッパーがあるので、袋ナットが取れやすくなっています。というのも、軽く締めておいてもストッパーがあるので緩むことが無いんです。他のメーカーなどは袋ナットで完全に固定するのでかなり固くなって取り外しが困難な場合がありますが・・・この辺はさすがTOTOですね。
袋ナットも手回しで簡単に外れました。この状態になればカートリッジを取り外せます。二か所に爪があるので、そこにマイナスのドライバーなどを使いカートリッジを取り外します。その時にカートリッジが破損してしまう事がありますので、蛇口内に取り残しが無いようにしましょう。
今回もカートリッジがボロボロに破損しました。一番下にバネとパッキンが二か所あるのですが、固着しており外すのに少し時間が掛かってしまいました。
取り外しが出来れば、取り付けは簡単です。まずは最後に取り外したバネとパッキンのセットです。バネには向きもあるので気を付けてください。底にある穴にセットしなければいけないのですが、私はたこ焼きスティックにバネとパッキンをセットし押さえておきます。たこ焼きスティックを穴にあて、押さえておいたバネとパッキンを離してセットする穴に落とします。
穴に軽く入れば指で押し込むようにしセットします。二か所とも出来ればカートリッジ本体をセットします。カートリッジは爪が二か所あり大きさが異なるので、それを確認しセットしていきます。
後は取り外した時の逆の工程をすれば交換終了です。袋ナットは手締めで閉め少し戻してストッパーで止めておきます。
交換後、通水し水がキチンと止まっている事を確認すれば作業終了となります。ご依頼いただき有難うございました!!