今回は大阪市都島区のお客様よりトイレ水漏れのご依頼です。
現場に到着すると、水道のメーターボックスが空いていて止めている感じがしたので、お客様に聞くと「一時的に止めたが今は開けている」との事で、水漏れは一旦落ち着いているようです。
トイレに案内してもらい確認すると、TOTOのレストパルだと思うのですが、タンクをキャビネットで隠しているタイプです。
二階のトイレだったのですが、床にもだいぶ漏れてしまい階下漏水もしたようで床にはタオルが敷き詰められていました...かなりの量が漏れたようです。
漏れた個所をお客様に尋ねると手洗い器から溢れ出たようで、その時は手洗管からの水の勢いがいつもより凄かったようで、ご主人さんがトイレの止水栓を閉めようとしたみたいですが固くしめれなかったみたいです。
12年ご使用のようなので固着して固くなっているのでしょう...しかも、このタイプのトイレはキャビネット内に止水栓が設置されているので、かなり狭く力も入りづらいので難しくなります。
とりあえず、この状態のままだと原因の調査も難しいのでキャビネット部をバラしていきます。
このキャビネットは設置の仕方もバラバラなので、一つ一つ確認しながら作業します。
まず手洗い器が付いている天板を外したいのですが、給水と排水が付いているので接続部を確認します。
黒いチューブが給水なのですが、これさえ外せば天板がとれそうです。
給水の接続を外して天板を持ち上げるとすんなり外れ、手前の板はウオシュレットのフレキホースや電源コードをずらすことで外すことが出来ました。
ここまで解体したところで一度、排水し動作確認します。
タンクの水を排水すると凄い勢いで水が出てきます...すごい水圧です。
これだけの水が手洗管から出てきたら、飛び散るどころの話ではないです。
今回のような水漏れしたのもわかります。
ただ、なぜ急に水圧が上がったのか何ですが、地域的に水圧が高いところもあり、水道メーターで水圧を調整していたりするのですが、触ったりすると調整が崩れてしまい水圧が上がってしまうこともあるので、お客様に今回のことが起きる前に元栓を触ったことがあるか聞くと
「特に何もしていなく、元栓も今日初めて触った」とのことです。
色々お客様とその時の状況をお話していると、「一階のキッチンの浄水器用の水栓がガタガタしてゆれていた」とおっしゃられていたので、色々状況を再現してみましたが同じ症状は起こらずわかりません。
トイレ以外の水栓なども水圧が凄いので、以前より水圧が上がっているか聞くとないようで元々水圧は高かったようです。
ただ何かしらの原因でトイレだけ水圧がいきなり上がってしまい今回のトラブルになったようなんですが...
可能性は色々考えれますが、どれだけ点検しても特に異常に感じられる事がないので原因は分かりませんでした。
こうなると可能性が考えられる箇所を交換するなど、一つ一つ潰していくしかないのですが改善するかも微妙です...現時点では何も起こらないので、このままの状態が続くのかもしれません。
変に作業するよりかは、一度様子見てもらうのが良いと思います。
トイレに関しては、タンク自体動作も問題なさそうなので水圧さえ調整すれば、普通には使えそうです。
水圧は止水栓で調整できるのですが、固くて動かないのが問題です。
無理やりに回すこともできるのですが、水漏れが起こることもあります。
そうなると止水栓の交換が必要になりますが、この止水栓はこのトイレ用に作られているもので常備している止水栓では、かなり加工しないと交換出来そうにありません。
そうすると余計な費用が掛かってしまうので、メーカーメンテナンスにお願いして対応してもらうようにお伝えしました。
それまでの間は、手洗管に繋がっている給水のホースをタンク内に流れるようにし問題なく使えるようにだけし、今回は終了となります。
長年、この業界にいますが稀に今回のように原因がわからないことが起こります。
一時的に起こり、そのあと何事もなく使っていけることもあるので、今回もそんな感じがします。