今回は宝塚市仁川旭が丘のお客様から水道局から水道料金が上がっているとの通知が来たので、調べてほしいとのご依頼です。
漏水調査のご依頼ですが、単純なトイレの水漏れということも多いですね。勿論、水道管の水漏れのこともありますが、この場合は漏水している場所によっては特定が難しくなることもあります・・・今回はどこから漏水しているでしょうか？
現場は築３５年位の戸建て住宅です。まずは水道メーターを確認してみるとパイロットがゆっくり回っています。どこからか水が出ていることは間違いないのですが、単純な水漏れなのか、給水管などで漏水しているのか。
お客様に状況を聞くと「水道料金が６０００円も上がっているが、どこから漏れているのかが分からない」との事です。水道料金の上がり方からすると結構漏れているかもしれませんね。一度宅内の水回りを確認していきましたが、蛇口やトイレなど目視できる水漏れはないですね・・。
お客様に「最近、屋外で濡れている場所とかはなかったですか？」と、お聞きしましたが特にはないようです。一通り屋外も確認してみましたが、異常はなさそうです。床下の地中になると、特定するのも難しくなるかもしれません。
とりあえず、給水管が漏れているのか、給湯管が漏れているのかを確認します。この確認は簡単にできます。給湯器に給水している給水管には止水栓が付いていますので、一度止水し給湯器への給水を止めます。この状態で水道メーターを確認し、まだパイロットが回っていれば給水管からの水漏れで、止まっていれば給湯管からの水漏れということになります。今回は回っているので給水管からの水漏れですね。
漏水調査用のスコープ聴診器で、水道設備を一つ一つ確認していきます。蛇口や止水栓などの給水管側に聴診器をあて音を聞いていくのですが、近くで漏水していると、シューと漏れている音がします。キッチン、浴室、トイレは問題なかったのですが、少し離れたところにある洗面所の給水管を確認すると漏水している音がしています。
この洗面台の給水部です。
壁から出ているこの給水管の音を聞くと間違いなく漏水している音がしています。ここから近いところで漏水しているみたいですね。漏水箇所を特定するためには、床下に入らないといけませんが、このお宅には床下収納などの床下に入る場所がなかったので洗面台を外して確認します。
洗面台を外し壁側を一部開口し、床下を確認してみると、ちょうど洗面台の下辺りで漏れているようです。
床も開口し給水管の埋設部分を少し掘り起こすと、鉄管が錆びています。
写真の下側は排水管ですが、上側の鉄管部分が給水管です・・・埋設してあった箇所が錆びてしまっていますね。ここで漏水しているようです。昔の住宅は立ち上がりに鉄管を使うことがあり、酸化で錆びてしまい漏水することが多いです。
埋設している先は塩ビ管なのでそこから給水管を切り替えてやり直していきます。
まずは既設の給水管を撤去し、塩ビの給水管を立ち上げていきます。
開口した部分は補修し、洗面台を戻し、蛇口に接続すれば終了です。
通水し、水道メーターでしっかり止まっているかを確認し作業終了です。
漏水している箇所によっては、特定するのが難しいこともありますが、今回は特定でき修理できたのでよかったです。
今回は給水管修理のご紹介でした。
