今回は尼崎市潮江のお客様より、キッチンが詰まったとのご依頼です。
現場は二階にあるキッチンで、状況をお客様にお伺いいたところ「キッチンを流すと外の配管から溢れてくる」との事で、その配管に案内してもらいました。
キッチンの隣にある窓から確認できるらしいので見てみると・・・
この露出配管している上の部分から溢れているようです・・・この配管の上部分は空気を取り入れるために隙間があるので、その隙間から排水が出ていているようですね。ということはその先の排水管内で詰まりを起こしているようです。
実は2年程前にも同じ状況になったらしいのですが、その時はお客様ご自身で、この配管の一階部分にある掃除口を確認するとモルタルが詰まっていたので、手で取り除くと詰まりは解消したようです。今回は、その掃除口を確認しても何も詰まっていなかったようですが・・・。
なぜ排水管内にモルタルが詰まっていたのかは、お客様の考えによると、ちょうどその時期にキッチンのリフォームしたようなのですが、その時の業者が流してしまったのではないかと思われてるみたいです。ただキッチンのリフォームでモルタルを使うことは無いと思いますが、真相は分かりません。
とりあえずは、一階の掃除口を確認してみようと思います。
なかなか狭い場所で入っていくのがやっとの場所です。
この掃除口みたいですが、少し排水が溜まっていましたが、特に問題はなさそうです。お客様が確認した時にここには排水が流れてこなかったようです。ですので、ここから露出している部分で詰まったいるわけですが。おそらく2階から降りてきている部分では詰まる可能性が低いので、一階部分の横引き部分で詰まっていると思います。
今回は現場の状況から高圧洗浄機を設置するのが難しそうなので、電動トーラーを使い作業していこうと思います。ただ気になるのが二年前に出てきたモルタルですね・・・もし本当にモルタルが詰まっていたのなら、かなり厄介なことになりそうです。電動トーラーでモルタルを削るのは難しいですし、無理に作業してしまうと排水管が破損するかもしれません。最悪は排水管のやり替えになる可能性もあります。ただ作業をしてみないと分からないので、お客様に作業内容をお伝えし、早速開始です。
詰まっている可能性のある横引き部分は３ｍ程なので、通常の詰まりであれば時間もかからず改善すると思います。
電動トーラーで作業していくと、５０㎝ほど入った所で何か詰まっている手ごたえがあります。
少し作業続けると進んでいくようになったのですが、また詰まっている箇所がありました。何か所かに分かれて詰まっているようですね。最終的には二階に上がるエルボ部分の詰まりを除去すると一気に排水が流れていきました。流れていくものを確認してみると油脂の塊ですね。この油脂の塊をお客様に確認してもらうと二年前の物と同じのようです・・・お客様がモルタルだと思っていたのは油脂の塊だったようですね。初めて見る方にはそう見えるかもしれません。油脂の塊だとご設明すると、かなり驚かれていました。「油にはかなり気を付けているのですが、それでも流れていきますか？」とのご質問ですが、勿論流れていきます。どれだけ気を付けたとしても完全に流さないようにするのは無理になります。ですので定期的な管内洗浄が必要にはなってきますね。
戸建ての場合だとトラブルになってから気付くので酷い状態になっていることはよくあります。マンションなどの集合住宅では一年に一回は管理組合が手配し高圧洗浄を行っています。戸建て住宅ではご自身で手配しなければいけませんし、そこまで気を使っている方も実際は少ないです。今回は簡単な作業で改善はしましたが、大変な事になることもありますので、定期的な洗浄を行ったほうがよいでしょう。
最後にキッチンから水を流しながら作業し出来るだけの汚れを取り除き作業終了となります、
今回は排水管通管作業のご紹介でした。
