今回は尼崎市のお客様より、洗面所の蛇口から水漏れしているとのご依頼です。
蛇口はTOTOさんのTLW31A1Bで、ワンホールのシングルレバーになります。
戸建てでは洗髪シャワーの蛇口が多いですが、このワンホールの蛇口はマンションでよく見かけますね。水漏れの状況は先端からポタポタ漏れているので、カートリッジの劣化のようです。蛇口の水漏れの場合、多くのお客様が「パッキンを交換して」と言われる方が殆どですが、想像しているコマパッキンなどはシングルレバーの混合栓には使われていませんので・・・コマパッキンが使われているのは、ハンドルタイプの蛇口になります。
ネットなどで既に調べているお客様は「やっぱりカートリッジの不具合ですか?」という感じになりますね。
TOTOさんの蛇口のカートリッジは、ほとんど同じものが使われている事が多いので型番などは想像はついているのですが、一応この蛇口について調べてみると、2009年に製造は終わっているとの事です・・・まあ、製造は終わっていても部品は残っている事が多いので、特にカートリッジは問題ないと思います。
この蛇口に使われているカートリッジを確認すると、よく使われているTHY582Nです。TOTOの蛇口で一番使われていたものではないでしょうか。なので、このカートリッジは常備しています。
カートリッジの交換の際に必ずお客様にお伝えすることは、交換しても稀に漏れることがあるということです。何度か経験あるのですが、最短で2-3か月後にまた水漏れを起こしたお宅がありました。カートリッジを交換して再び水漏れを起こした場合は、本体側にも原因があるので蛇口の交換になってしまいます。
交換して再び水漏れするかどうかは、正直自分たちも分かりません・・・漏れずに使えているお宅も勿論あるので。
ただ説明をしておかないと、なぜ初めに言ってくれないのか、施工ミスではないのかなどの疑いがかかるのも嫌なので、その点はしっかり説明させて頂く様にしています。
なので基本的にはこの説明をさせて頂き、カートリッジ交換の場合と蛇口交換の場合を提案させて頂き、お客様に決めて頂いてます。まあ、使用年数や蛇口の状態などにもよりますが、シングルレバーの混合水栓の寿命は15年前後です。その点を踏まえて判断してもらうといいかもしれませんね。
上記の内容を今回のお客様にお伝えさせて頂いた結果、カートリッジの交換をすることに決まりましたので早速作業にかかります。
まずは水を止めてレバーを外していきます。レバーは差し込んでいるだけのものと、ビスで固定されている物があります。今回は差し込んであるだけの物になります。
レバーを取り外しカートリッジを固定しているナットを取れば、カートリッジが取り外せます。稀に固着していることもありますが、ツバがあるのでマイナスのドライバーなどで抉ると簡単に取れます。
ただ、取り外した時にカートリッジが壊れてしまう事もあり、欠片が蛇口内に残ってしまうので、取り残しがないようにしましょう。
基本的な交換方法はカートリッジを購入すると説明書があるのでしっかり確認しておきましょう。
カートリッジが取れれば、新しいものを取り付け元通りに戻していけば完成です。
取り付け終了後、通水し水漏れや動作の確認をして作業終了となります。
今回は洗面所の蛇口のカートリッジ交換のご紹介でした。