今回は川西市久代のお客様よりトイレが詰まって流れなくなったとのご依頼です。
現場はマンションで壁排水のトイレで、詰まってから数時間たっていますが全く流れない様です。
状況をお伺いすると、「母親が使用したときに詰まったが原因はよくわからない」との事なんですが、特に異物を流してしまったわけではなく、便とトイレットペーパーが詰まったみたいです。それにしても全く流れないので結構なきつい詰まりのようです。
特に異物などを流してしまったわけではなさようなので、ローポンプで作業していきます。
作業していくと、何か変な感じがします...詰まりがきつ過ぎるというか。このような感じになるときは何か異物が詰まっていることが多いです。もういちどお客様に何か落としていないか..トイレや身に着けていたもので無くなっているものがないか確認しましたが、全く覚えがないようです。
万が一、異物が詰まっていた場合、下手にローポンプで作業すると詰まりを悪化させてしまうかもしれないので、慎重に作業を行っていきましたが、一向に改善する感じがしないです。というか絶対に何か異物が詰まっているような感じがします。長くこの職業していると何となくですが分かるものがあります。今回の作業した感覚は普通の詰まりではないです。このまま作業続けると悪化させる可能性があるので、お客様に今の状況を説明させていただき、便器を外しての作業に移ります。
壁排水のトイレの場合は、便器の出口付近か壁に抜けている配管内に詰まっていることが多いのです。便器は外してそれぞれ確認していくと、やっぱりありました。
配管の所に、尿パッドのようなものが詰まっています。詰まっている状況を見たお客様もそんなものが詰まっていたのかと驚かれていました。
尿パッドや生理用品など水を含むと膨張するので配管内や便器内でパンパンに膨れ上がりきつい詰まりになってしまいます。今回も見えてはいますが取り除くのに苦労しました。特に尿パッドは下着に張り付けて使用するようですが、粘着が弱く用を足し下着を上げる時に剥がれて流してしまい気付かれない方が結構いらっしゃいます。今回もそんな感じでしょうか。
詰まりの原因を解決できたので便器を戻していき、排水や水漏れの確認をしていきます。すると、タンクに水が溜まり切った後、便器内にチョロチョロ水漏れしているので確認すると排水弁(フロート弁)がかなり劣化しています。お客様に聞くと「30年近く使用しているが修理などはしたことがない」みたいです。耐用年数はとっくに過ぎてますね...ボールタップもかなり劣化しており一緒に交換したほうが良さそうです。
水漏れしていることをお伝えし、フロート弁とボールタップも一緒に交換することになりました。
フロート弁を取るとドロドロに溶けています。30年使っていたので仕方ないんですが、手も真っ黒に...お客様ご自身で交換する際は手袋をしたほうが良いです。かなり汚れがついてしまい洗っても取れにくいです。
使用した部品はいつも使っているマルチタイプのフロート弁【SANEI PH84-92X】、ボールタップは【V56-5X-13】です。
取り付け後、動作確認、水漏れが改善しているか確認し終了です。
今回のように異物を流したのをお気づきになっていない方はけっこいういらっしゃいますが、ひどくなる前に解決できたので良かったです。お客様にも「助かりました..ありがとうございます。」と喜んで頂けました。これが何よりの活力になります。
今回は便器脱着による異物除去作業とタンク内部品交換のご紹介でした。