今回は川西市緑台のお客様より、屋外の配管から水漏れしているとのご依頼です。
現場に到着後、お客様に状況をお聞きすると、どうやらエコキュートからの水漏れのようです・・・事情を詳しく聞くと、貯湯タンクのお湯の減りが早く使っていない時も減っていくので、メーカーに問い合わせてみたところ、「まずは水道メーターを確認してください」との指示で確認すると、水道メーターのパイロットがゆっくり動いていたようです。何も使っていない時にパイロットが動いている場合は、どこからか水漏れしている証拠になります。
次にエコキュートに「給水している部分の止水栓を止めて、再度、水道メーターを確認してください」と指示があったので、その通りし確認するとパイロットが止まったようで、「給湯配管の水漏れの疑いがあるので、住宅メーカーに相談してください。」と言われ、住宅メーカーに連絡すると「工事した工務店は倒産しているので、ご自身で水道業者を手配して下さい。」と断られ、当社に依頼が来たようです。
たらい回しですね・・・こうゆうことは結構ありますね。どこも責任を取りたくないのか、面倒くさいのか、お客様としては大変だと思います。
お客様も配管から水漏れしているかもしれないと言われただけなので漏れている箇所は分からない様です。何とか水漏れをしている箇所を突き止めて安心させてあげたいですね。
とりあえず分かっていることは、給湯設備での水漏れが起こっている事だけですね・・・エコキュートの水漏れでよくあるのが、貯湯タンクとヒートポンプを繋いでいる循環パイプの水漏れです。
エコキュートの水漏れご依頼だとダントツに多いです。なのでまずは屋外のエコキュートを確認します。かなり狭いところに設置しているので点検も大変になりそうです。
三菱のエコキュートです・・・見た感じでは周りが濡れているわけでもなく水漏れは確認できません。循環パイプからの水漏れもないようですね。
貯湯タンクの下側を確認してみます。
給水の止水栓が閉めてある状態のままなので、一度開栓してみますが、水漏れしているような場所は確認できません。貯湯タンクの下も確認しましたが、濡れている箇所はないですねぇ・・・。
開栓した状態で水道メーターを確認すると、やはりパイロットはゆっくり回っています。どこから水漏れを起こしているのでしょうか?
築10年の住宅なので宅内の給湯配管から水漏れしていることは可能性が低いですが、一応床下収納から確認してみましたが、やはり異常はないですね。
困りました・・・水漏れしている場合はどこか濡れているのですが、それが見つかりません。もう一度エコキュートを確認してみます。
色んな場所を確認したのですが、水漏れしているような場所はありません。
どこも濡れてないんです。これはメーカーに本体を調べて貰うしかないかもしれません。本体の異常であればメーカーでないと修理は不可能ですし、メーカーは配管の水漏れと判断したので、業者に依頼するように伝えたと思いましすが、その配管に異常が無いのでどうすることもできません。
そんなことを考えていた時にふと地面を見てみると砂利の下が濡れているのが見えました・・・
ヒートポンプ側です・・・表面ではなく下の方です。何度も行き来していたので出てきたようですね。最近、雨が降っていることも多いので、それかもしれないと思い、少し離れた場所も確認しましたが、ヒートポンプの周りは水気が多い気がします。狭い場所で確認しづらかったですが、ヒートポンプの下側を確認すると、ドレンからお湯が出ていました。
通常、ホースを接続し排水口に流すようになっているのですが、むき出しの状態ですね・・・。このドレン部からずっとお湯が出ています。ここからお湯が出るのは問題はないんですが、出る時は沸き上げの時です。
エコキュートの沸き上げは、電気代の安い夜中にするように設定することが多く、このお宅もその設定にしています。なので朝に周りが濡れていることは問題ないのですが、沸き上げをしていない時に出続けているのはおかしいですね。
今回の原因はこれが一番可能性がありそうですね・・・他に問題がありそうなところもないので間違いないと思います。ただ、この箇所のトラブルになるとメーカーに対応してもらうしかありません。
お客様に今回、調査した結果をお伝えし、メーカーに頼むようお願いしました。
今回は修理は出来ませんでしたが、水回りのトラブルでは原因が特定しにくいこともあるので原因はわかったのは、まだ良かったです。
今回はエコキュートの水漏れ点検作業のご紹介でした。