今回は神戸市北区藤原台南町のお客様よりトイレが詰まって流れないとのご依頼です。
現場は築40年位たっていそうな戸建て住宅です。これくらいの築年数ではたまに見かける小便器もある広いトイレです。便器内が乾いているので、詰まってから時間がたっているような感じですが・・・お客様に状況を聞くと「仕事から帰ってくるとトイレがこんな状態になっていたので、同居している母親に聞くと午前中に詰まらせたようです」 ご訪問したのが夕方なので、まあまあ時間がたっていますね。普通に用を足すと詰まってしまったようです。
トイレの詰まりだとは思うのですが、小便器があるのも気になるので屋外の排水マスを確認しに行きます。というのも、小便器があるお宅は排水管内に尿石が溜まりやすく排水の流れが悪くなり詰まることがよくあるからです。
確認しに外に出てトイレの裏側に向かいましたが、草だらけで排水マスの位置がわかりません．．．草をかき分けそれらしい場所を探していくのですが、ありませんねぇ。こんなところには無いだろうと思いながらも探す範囲を広げて探していくとありました。小口径の排水マスです・・・家から４－５ｍ離れたところにありました。この築年数で小口径マスということは一度排水の工事をしたようですね。とりあえず桝の蓋を開けて中を確認します。
見た感じは何もなく、一応軽くワイヤーを通してみましたが管内も何ともないみたいです。やはりトイレの詰まりのようですね。作業準備をしてトイレに戻ります。
ローポンプで作業してみたのですが、何か感触が悪いような気が・・・通常の詰まりではないようなかんじです。もう一度お客様に何か物を落としてないかお母さんの方に聞いてもらったのですが「落としてはいない。」との事です。
ローポンプでは感触が悪いので、パイプクリーナーを使ってみます。このパイプクリーナーは排水管手前まで入る長さがあるワイヤーなのですが、すんなり全部入ってしまいました・・・これは高圧洗浄か便器を外すかの作業をしないと改善はしない様です
お客様に状況を説明させていただき、高圧洗浄よりは便器を外したほうが改善する確率が高いような気がするので、一度外して確認します。
まずはタンク内の水と便器内の汚水を汲みだし、便器を外していきます．．．異物を流していれば便器の出口付近か、フランジという部品の所に引っ掛かっていることが多いのですが、どうでしょうか？
便器を外すと、すぐフランジが目に入るのですが、奥に何かあります・・・ハンカチタオルのようです。これが原因ですね。やはり落とされていたようです。無理にローポンプで作業しなくて良かったです。万が一排水管内に押し込んでしまうと取り除くのは難しくなるところでした。
ハンカチタオルを取り除きお客様に「これが流れてしまっていたようです。」とお見せすると「こんなのを流してしまっていたのですか・・・いつも母親が使っているものです」と。 用を足して立ち上がる時に落としてしまったのかもしれませんね。そういったことはよくあります。
後は元の通りに便器を戻していき、水漏れと排水の確認をして作業終了です。
今回のように知らないうちに異物を流してしまうことは多いです・・・なのでトイレの詰まりは慎重な作業になってしまうことが多くなってしまいます。
今回は便器脱着による異物除去作業のご紹介でした。
