今回は神戸市東灘区のお客様より、洗面の蛇口からポタポタ水漏れいているとのご依頼です。
蛇口は【KVK KF５８０GN】ワンホールのシングルレバー混合水栓です。止めた状態で水側にレバーを動かすと止まるのですが、お湯側にするとポタポタ水漏れしてきます。本体内のカートリッジの不良による症状ですね。
シングルレバー混合水栓で水漏れを起こすと、大体のお客様がパッキン交換で直らないのかと言われることが多いのですが、昔ながらの２ハンドル水栓のようにコマパッキンが使われていません。シングルレバー混合水栓では本体内にカートリッジがあり、それを交換しないと改善しません。もちろんコマパッキンより材料費がかかってしまうので費用もかかってしまいます。
シングルレバーの混合水栓で水漏れを起こした場合は、１５年前後お使いになっている蛇口であれば本体の交換も視野に考えたほうがいいです。
稀に本体側に異常があると、２ハンドル混合栓でもシングルレバー混合水栓でも、パッキンやカートリッジ交換しても水漏れが改善しません。以前カートリッジ交換させて頂いたお宅で２か月後にまた水漏れを起こしてしまい、結局蛇口の交換をしたことがあります。カートリッジはパッキンと違い費用がそれなりにかかるので無駄になってしまい費用がかさんでしまいます。
この蛇口も１５年以上ご使用との事でしたので、カーリッジ交換の場合、本体を交換した場合のメリット、デメリットをお客様にご説明させていただき、ご理解して頂いた中で「できるだけ費用を抑えたい」との事でしたので、今回はカートリッジの交換をしていきます。
カートリッジはそれぞれのメーカーや型番により、違ってきます。この蛇口に合うカートリッジを調べると、ちょうど在庫しているものが合いそうです。物によっては取り寄せになることもあります。（すべての物を在庫するには種類が多すぎますので、、、。）
この蛇口に合うカートリッジが【KVK PZ110S】です。早速交換作業に入ります。
水回りで何かするときは必ず止水してからにしましょう。
カートリッジ交換はさほど難しくはないです。まずはレバーを外していくのですが、ネジで止まっているものもあれば、差し込んであるだけのものもあります。交換される場合は取扱説明書にて確認してください。
今回の蛇口はネジで固定してあります。
ネジを隠しているカバーを外します。（ちなみに自分は百均のたこ焼きスティックを使っています）カバーを取るとネジがあるので、ドライバーを使い外すとレバーが外れます。
次にカートリッジを固定している金具を取れば、カートリッジを取ることが出来ます。ここもメーカーによっては違うので取扱説明書か新しいカートリッジに同封されている説明書にて確認してください。固定している金具が固着しかなり固いこともありますので気を付けて作業してください．．．少しでも無理だと思った場合は、ひどくなる前に業者に頼んだほうが良いでしょう。
カートリッジも固着して外れにくいときは工具などを使い外します。
新旧のカートリッジです。
後は今までした作業の逆をしていけば取り付けできます。
カートリッジには向きがあるので、でっぱりがある部分を本体側にあわせてきちんと取り付けしましょう。
全て元の通りに取り付けできれば通水し、動作や水漏れがないかを確認し作業終了です。
しっかり持ってくれればいいのですが．．．今回はシングルレバー混合水栓のカートリッジ交換作業のご紹介でした。
