今回は神戸市灘区のお客様より、洗濯場の排水が詰まって流れないとのご依頼です。
洗濯場の排水詰まりは、排水トラップに衣類の繊維や石鹸カスが溜まってしまい、排水口を塞いでしまう事で起こることが殆どです。なので定期的な清掃が必要になります。ユニットバスなどの排水口も一緒になりますね。
ただ、ユニットバスの排水トラップは見えていることが多いので清掃しやすくはなりますが、その点、洗濯場の場合は排水トラップが洗濯機の下になっていることが多く、汚れているのに気づきにくいことも原因の一つかもしれませんね。さらに洗濯機の下にあると清掃もしにくくなり、洗濯機を動かさないといけないので手間がかかってしまいます。洗濯パンにもサイズがあるのですが、800サイズの物だと洗濯機を設置しても排水トラップは見えるのですが、今の住宅には640の物が取り付けられていることが多く、ほとんどが洗濯機の下になってしまいます。ドラム式の洗濯機などは、重く動かすことも難しくなるので、ご自身で清掃するのがもっと大変になってしまいますね。
排水トラップが詰まってしまうと洗濯パンから排水が溢れてしまう事もあるので、気を付けないと階下漏水などをしてしまう事もあるので、時々確認するほうが良いでしょう。洗濯機の下のほこりなどが、濡れて固まっている感じなら排水が上がっていている証拠なので、溢れてしまう前に対応したほうが良いです。
さて、今回の現場ですがお客様に状況をお聞きすると「洗濯機を回して、見に来ると洗面所が水浸しになっていた」との事で、ここは洗濯パンから溢れてきて気付いたようですね。ここは戸建ての一階部分なのでまだ良かったと思いますが、二階の場合や、集合住宅の場合などであれば大変なことになっていたかもしてません。
このお宅も排水口が洗濯機の下になっていたので、少し動かして確認してみます。ここの洗濯機がドラム式ではなかったので動かすのは簡単です。
結構汚れてしまっていますね・・・溢れてきたということは排水トラップが詰まっていることに間違いはないので、排水トラップと洗濯パンを清掃していきます。
ここの洗濯パンの汚れを見ても分かるのですが、埃が固まっているので溢れる前から洗濯パンには排水が上がってきていたようですね。
排水トラップを外して中に溜まっている物を、取り除いていきます。
排水口を覗いてみると、ゴミがたくさん詰まっていました。
これだけの物が詰まっていたので、流れないのも当然ですね・・・。この排水トラップは縦排水で排水管内も確認しやすく汚れもなかったので、清掃だけで改善しそうです。排水管の汚れが酷い場合はローポンプや高圧洗浄で清掃することがあります。
何度かバケツで水を流してみたのですが、問題はなさそうなので洗濯パンの清掃していきます。
清掃後です。
清掃が終われば、排水トラップを取り付け洗濯機を戻します。設置後、洗濯機の試運転をし、問題なさそうなので作業終了となります。
今回は洗濯場の詰まり修理のご紹介でした。