今回は神戸市灘区のお客様より、トイレが詰まってしまったとのご依頼です。
現場に着きトイレを確認すると、こんな状態でした。
便器一杯に排水が溜まっており殆ど流れていかない状態です。お客様に詰まった状況をお聞きすると「母親が用を足した後に詰まってしまったようです。」との事です・・・もしかしてと思い「尿パッドなどは使用していますか?」とお聞きすると「使っていないです。」とのご返答。高齢の方であれば尿パッドなどを流してしまったのではないかと思ったのですが、どうも違うみたいですね。
他に何か落とした可能性は無いかも確認しましたが、普通に用を足しただけとの事・・・屋外の排水マスにも異常はありません。話を聞いた限りだと便の量がおおかったのか、トイレットペーパーを使い過ぎたのか、その辺が原因で詰まった感じなのでいつも通りローポンプで簡単に改善するでしょう。
早速、作業していくとすぐに詰まっていたものは流れていきました。
ただ、排水の確認をして思ったのですが、引き込みがかなり悪い感じです。何でだろうと思っているとお客様が「最近、流れが悪くトイレットペーパーが残ることがありました。」みたいです。すでに何日か前かトイレの流れが悪かったようです。
何度もローポンプで作業を繰り返したのですが、改善しないので便器を外して確認してみることに・・・。
便器を外して、フランジを確認すると黒い汚れがびっしり付着しています。
フランジだけではなく、排水管内にもゼリー状の黒い汚れが付着し排水管の半分を塞いでしまっています。このような汚れが付着していたことは以前の現場にもありました。昼間にトイレの詰まりを修理したお宅が、夜にまた詰まったとお電話があったので再訪問しすぐにローポンプで解消はしたのですが、特に何の原因もなく詰まったらしく一応確認の為に便器を外してみると、今回のような汚れが付着していました。その時は汚れの原因は分からなかったのですが気になったので調べてみると、どうやら糖尿病の薬が原因での汚れということが分かりました。
糖尿病の薬を服用している方の排泄物は粘度が高くなり長年使っていると、どんどん汚れが溜まっていき排水管を塞いでしまい流れなくなってしまうようですね。今回の汚れもその時の物に似ていたのでお客様に聞いてみると、お母さんが糖尿病で薬を服用しているようです。長年使用で汚れが付着したのが今回の原因ですね。お客様もこの状況を見て驚かれていました。
見えている所だけ取り除いても配管内ですぐに詰まってしまうので、高圧洗浄機で排水管内をしっかり洗浄することが必要になります。お客様にもお伝えし早速作業していきます。
排水マスには異常がないので、ここ排水マスからトイレまでの排水管内を洗浄すれば大丈夫でしょう。
洗浄していくと、黒い汚れがたくさん出てきます・・・汚れが出てこなくなるまでしっかり洗浄を繰り返していきます。
洗浄後のフランジです。
綺麗に洗浄できました・・・最初の写真と比べるとかなり汚れが付着していたのが分かります。
綺麗に洗浄できているのでトイレを元通りに戻していき、排水の確認をしていきます。洗浄前と比べるとかなり引き込みが強くなりました。これで詰まることは無いと思いますが、何年かごとに高圧洗浄が必要になってくると思います。
設置後の水漏れなども確認し、作業終了となります。
今回はトイレの排水詰まり修理のご紹介でした。