今回は芦屋市南宮町のお客様よりキッチン蛇口水漏れのご依頼です。
現場に着いたのですが、おおきなマンションでエントランスも複数あり、どこから入っていけばいいのか分からないので、お客様に電話し案内してもらい部屋までたどり着けました。大きなマンションは憧れますが何かと大変です。もちろん住んでいればそんなことは無いんでしょうが、作業途中も何回か車に戻ったのですが初めての訪問だと迷ってしまいます。
話を戻しますが、蛇口は【SANEI K8760J】シャワーホース付きのシングルレバー混合水栓です。後付けの分岐金具もついています。お客様に状況を聞くと「レバーを水側にすると止まるんですが、お湯側にすると漏れてくる」みたいです。一度、確認の為にレバーを動かすとやはりお湯側は漏れてきます。カートリッジの不具合ですね。ほかに不具合がないか確認しているとお客様が「これを交換しようと思ったんですけど出来なくて」と、すでにご自身でお調べになり、カートリッジを買っておられました。
なるほど・・・ちょうど在庫していなかったものなので良かったです。お客様にどの部分で出来なくなったのか聞くと「カートリッジが外れなかった」との事です。この蛇口自体20年ご使用のようなのでカートリッジが固着し外すのが無理だったのかもしれません。20年間、問題なく使えていたのもすごいですが・・・早速作業にかかります。
この蛇口はレバーをネジで固定しているので、カバーを外してネジと取っていきます。
ネジを取れば上に持ち上げるようにレバーを引き抜くと取れます。通常レバーを外せばカートリッジを抑えている金具になるのですが、この蛇口はその金具にもカバーが付いていたので外します。
これがカートリッジを抑えている金具のようです。いろんなタイプがありますが購入したカートリッジに交換の説明書があるので、それを見れば分かります。
お客様はこの金具が外れなかったようです。金具の上部分に工具を噛ませるようになっていたので、外してみようとすると・・・全く動きません。異常に固いです。何度かチャレンジしましたがびくともしません・・・困りました。こうなると傷がついてしまうかもしれませんが思い切ってやるしかないので、その点をお客様に説明しやってみます。少し油もさし、パイプレンチを使い外そうとしますが・・・動きません。ここまで固いのは初めてです。
色々試しながら格闘する事40分...20年間の固着なのか、無理そうです。お客様も作業を見守られていたのですが「やっぱり、難しいですか...やっぱり交換したほうがいいですかねぇ」と。
せっかくカートリッジを購入されているので交換したいのですが、20年使用しており、今後ほかの箇所もトラブルを起こすことは考えられるので交換するほうが良いとは思います。
ほかの箇所の確認をした際も蛇口の下側に水漏れの跡もあり、劣化が見られました。シングルレバー混合水栓の寿命は15年程度なので、正直言うと交換が一番の対応になります。お客様とご相談しカートリッジ交換ができず申し訳ないんですが、蛇口を交換することに・・・。
蛇口を交換するにあたって、分岐管具は必要ないとの事でしたので、付いていないものを取り付けることになりました。
まずはキッチン下の給水などの接続部分を確認します。
こんな感じになっているのは珍しいですが、接続部だけ隠れているので奥のカバーを外します。
カバーを外すと止水栓と使っていない分岐管具が給水側も給湯側にもついているのが分かります。もともと食洗機を取り付けるオプションがあったようですが、取り付けしなかったのでこのような状態になっているようです。今後も使わない様なら分岐金具は取り外したほうが良さそうです...接続部が増えると水漏れのリスクも上がるため、出来るだけシンプルにしたほうが良いです。お客様にお聞きすると「今後も使うことは無いと思います」との事でしたので、分岐金具は撤去します。
給水などの接続部を外し、蛇口本体も外していきます。
撤去完了・・・新しい蛇口を取り付けます。
蛇口は【LIXIL SF-HB452SYX】です。
今の蛇口はヘッド部が小さいものが主流ですっきりした感じになります。止水栓との接続は蛇口についているフレキシブルホースだけでは届かないので、フレキ管で延長し接続しました。
取り付け作業が終われば、通水し水漏れがなければ作業終了です。
今回はキッチンの混合水栓交換作業のご紹介でした。