今回は芦屋市大原町のお客様よりトイレの便器内にチョロチョロ水漏れしているとのご依頼です。
この案件もよくあるご依頼の一つですが、タンク内の部品の劣化による水漏れだと思います。
トイレのタンクはTOTOのS791Bで、販売終了しているものですが修理対応できるものになります。こういったトイレが一番対応しやすいですね。交換部品も代用がききやすいので・・・。一体型やタンクレスなどは部品も特殊になる為、即日の対応が難しくなったり、対応できないものあります。特にタンクレスは正直、電化製品になるのでメーカーでないと修理は難しいです。
今回の水漏れの原因を調べていきます。
便器内を確認すると溜まっている水が波打っているのが分かります。おそらくこの症状はボールタップかフロート弁の不具合で起こります、ボールタップはタンクに水を貯め一定量に達すると止まるようになっていますが、劣化すると水漏れを起こしタンク内に必要以上の水を貯めてしまいます。貯め過ぎるとタンクから溢れると思われるかもしれませんが、タンク内にオーバーフロー管があるのでタンクに溢れることはなく、溜まりすぎた水は便器内に流れるように作られているので、便器内にチョロチョロ水漏れを起こします。
フロート弁(排水弁)は排水レバーとつながっておりタンクの底に設置されています。排水レバーを使い開閉することで水を流しせんじょうしますが、フロート弁(排水弁)は一部ゴムで出来ているので劣化し溶けてくると隙間ができ排水弁が閉じてもその隙間から水漏れを起こしてしまいます。10年前後で交換が必要な部分にはなります。
基本的にはこの二つが原因ですね。
今回はどちらが原因か、または両方か、タンク内を確認してみます。
まずは排水弁を取り外し確認してみます。
いつもご紹介しているフロート弁ではなく、排水弁です。
やはり排水弁のパッキンがかなり劣化しています。先のほどご説明した通り、このパッキンが劣化すると隙間が出来てしまい排水弁が閉じても今回のような水漏れを起こします。なので、このパッキンを交換してあげれば改善します。
これは【TOTO THY93290】というパッキンになります。取り換えは外してつけるだけで簡単にできますが、手がかなり汚れると思うのでご自身で取り換えする場合は手袋などをして頂くほうが良いです。
排水弁パッキンを交換し、タンクに水を貯めると便器内の水漏れは改善しているのですが、ボールタップも少し水漏れを起こしています。同じ期間使っているので、同時に水漏れを起こしていることも多いです。
お客様にご説明させていただきくと「一緒に交換できるならしてください」との事でしたので、交換しました。
ボールタップのほうは、いつも使っているマルチタイプの【SANEI V56-5X-13】を取り付けました。このバールタップは様々なタイプのタンクに対応しているので、この仕事をしている者にはとても助かる部品です。
これでしばらく安心して使っていただくことが出来ると思います。
使用年数によっては、タンクと便器の接地面にある密結パッキンや密結ボルトなどの交換をすることもありますが、今回は大丈夫そうなのでこれで終了します。
今回はトイレタンクの水漏れ修理のご紹介でした。