今回は西宮市上ヶ原五番町のお客様より、浴室の蛇口水漏れのご依頼です。
蛇口は壁付タイプのサーモスタット水栓になります。
到着時、どこからも水漏れしていなかったのでお客様に症状をお聞きすると、「水漏れは、シャワーヘッドについているストッパーで止めています。」との事です。
なるほど・・・このストッパーで止めているようなので解除してみると、結構な量が出てきます。どうやら水量調整ハンドルの不具合で水が止まらない様ですね。不具合が出だしてから3年ほど経っているらしいです・・・それならば、このまま使い続けてもいいのではとは思いましたが、かなり止まりづらくなってきているようです。
MYMの蛇口にはなるのですが、蛇口本体に記載されている型番の表示は消えてしまっていますが、近くにシールが貼られていることもあり、そこに表示されています。
こんな感じです・・・MS2800みたいですね。すぐに交換部品を調べてみると、ほとんどの部品が廃番になっていますが水量調整ハンドルの部品はまだあるようです。
他の部分も調べてみると、切り替えハンドルもシャワー側から動かない状態で、サーモハンドルも固く動かしづらくなっています。サーモ部の部品は廃番になっています。使用年数は20年経っていますし、今回水量調整ハンドルを修理しても、今後サーモ部に不具合が出てしまうと結局、蛇口交換になってしまうので、交換を考えてもいい時期にはなりますが・・・・これらのことをお客様にお伝えし、相談した結果、本体の交換をすることになりました。
交換する為、古い蛇口を外していく時に壁付で一番気を付けないといけない偏心管の取り外しですが、回そうとすると給水管側が一緒に動いている感じがします・・・このまま無理に外そうとすると折れてしまったり不具合が起きる可能性があります。ちょうどカウンターの下から蛇口の裏側を見れそうなので確認してみます。
こんな感じで給水栓にフレキが直接接続されいます。給水栓がしっかり固定されていないために動いているようですね。ただ下から確認できる状態だったのが助かりました・・・工具で動いてしまう部分を固定し取り外してみると、何とか取り外せました。
何年この仕事をしていても偏心管を取り外すとき給水管側が動く感触は気持ちが落ちます。今回は裏側から固定することが出来たので良かったですが、壁の中だと固定することも出来ないのでかなり困難になってしまう事もあります・・・取り外せてよかったです。蛇口交換は取り外しの時が一番気を使いますね・・・取り外しがどうなるかで作業時間もかなり変わります。
後は取り付けですが、この時も偏心管の取り付けには多少気を使いますが、取り外しの時よりは簡単に出来ますね。
問題なく取り付けできました・・・シャワーヘッドは元々使っていたものを取り付けています。取り付け後、通水し水漏れが無い確認して作業終了となりますが・・・・
お客様が「蛇口が傾いているような感じがする」との事ですが、取り付けには水平器も使っているので問題はないとは思います・・もう一度、水平器で測ってみましたが問題はないようですね。
お客様のいた場所から見てみると、ほんの少しですが傾いているような感じがするようなしないような感じです。カウンターの水平を図ってみると・・・カウンターに少し傾きがあります。その為に蛇口が傾いて見えてしまったのでしょう。
お客様は気になるようなので、蛇口を少しカウンターの傾きに合わせる感じに取り付けし直ししました。お客様も気にならなくなったとの事で良かったです。壁付の場合、カウンターなどのラインで蛇口を見てしまうので、稀にこうゆうこともありますね。
今回は浴室の混合水栓交換作業のご紹介でした。