今回は西宮市西平町のお客様より、トイレの水が止まらなくなったとのご依頼です。
トイレが流れっぱなしになっている場合、排水部の不具合が原因のことが多いです。単純に排水弁に何かが挟まっていたり、外れていたり・・・他にもサイフォン管が折れていることもあります。今回の原因はどんな感じでしょうか?
トイレはかなり古いものになりますね・・・見た感じでは30年前後は使っていそうです。
かなり古いINAXのトイレになりますね・・・ここまで古いと何が悪くなっていてもおかしくなさそうですが、今回もいつものやつが原因でした。
サイフォン管(オーバーフロー管)です・・・INAXのタンクではお馴染みですね。なぜかINAXのサイフォン管は折れやすいです。INAX以外のサイフォン管が折れているのを見たことは無いほどです。何か構造上の不具合でもあるのでしょうか?このブログでも何回かご紹介はしています。
折れてしまっている物は交換するしかありません。稀に補修などがネットで紹介などされていますが、確実ではないです。すぐに不具合が起こることもあるかもしれません。下手に補修するより新しいものに交換するのが確実な対応になります。
サイフォン管にはサイズがあるのですが、各メーカー共通なのが38mm、51mmになり、ここにINAXだけ57mmがプラスされます。なので57mmの場合はINAXのサイフォン管を使わないといけないのですが、共通のサイズであれば、ほかのメーカーを代用することが出来ます。
基本的に共通のサイズであれば、わざわざ折れやすいINAXは使わず、SANEIのサイフォン管を使うことが多いです。今回のサイフォン管のサイズが51mmの物になるので、SANEIのPH840-51に取り替えようと思います。
状況をお客様にご説明させて頂き交換していくことになったのですが、「ある程度長く使えるように、古いものは交換しておいて欲しい」とのお客様のご希望がありましたので、水漏れを起こしていたボールタップと劣化している密結ボルトも一緒に交換していきます。
このタイプのサイフォン管はタンクの裏側からナットで固定されていて、タンクを外さないと交換できないので、まずは止水しタンクを外していきます。
タンクを外して今回交換するサイフォン管とボールタップ、密結ボルトを取り外していきます。
レバー以外は取り外した感じです。密結ボルトはサイフォン管を取り付けていた穴の両サイドにある小さいほうの穴に取り付けられているのですが、穴が空いているので勿論パッキンがあります・・・このパッキンが劣化するとボルトを伝ってタンク下に水漏れしてしまいます。パッキンの交換で直るのですが、古くなるとボルトやナットも錆びていることが殆どで値段もそんなに変わらない為、セットで交換するようにしています。
因みにタンクの裏側はこんな感じです。
黒く汚れているのはタンクと便器の間の水漏れを防ぐために取り付けてある密結パッキンが劣化し溶けてくるので、このような黒い汚れが付いてしまいます・・・かなり劣化していた証拠ですね。密結パッキンはサイフォン管を交換する際、セットになっています。
交換後の写真です・・・密結パッキンはまだついていない状態です。
密結パッキンを取り付け後、タンクを元通りに設置します。
止水栓からボールタップにつないでいる給水管もフレキ管を使い交換しています。
全ての取り付けが終われば、通水し水漏れや動作確認して問題なさそうなので作業終了です。
今回はタンクの部品交換作業のご紹介でした。